2010年02月13日
INU,ヴィック・チェスナット

続きましては、キーワードAtoZのコーナー。
このコーナーは、アルファベットを順に追いながら、たとえばその頭文字がAならAC/DCといった風に、新旧洋邦問わず、無作為にアーティストやバンドをピックアップしてご紹介させていただくコーナーで御座いますが。
さて今週も、その頭文字にアルファベットのIが来るアーティストということで、今回は、2000年に小説「きれぎれ」で第123回芥川賞を受賞し、現在は作家として、文化人として、世間ではつとに有名なあの「町田康」が「町蔵」を名乗り、1979年に結成した、私としては後にも先にもこのバンドが、日本においては「最高峰のパンクバンド」と今もって揺るぎない思いで評価しております、
「INU」
をご紹介したいと思います。
1977年当時、今宮高校に通っていた町田氏が、ドクター・フィールグッドやストーンズなどを下敷きに結成したバンド「腐れお●こ」(かなり歳月は流れておりますが、何時の世になっても放送では言えないな。勘弁してよ!)を母体に結成したのが、「INU」で御座いまして、厳密に言えば、その音は、当初こそストレートなパンクロックではありましたが、徳間ジャパンから、音楽評論家「鳥井賀句」氏のプロデュースによって1981年に発売された、最初で最後のアルバム「INU」の頃には、キャプテン・ビーフハートやフランクザッパ、またはカンやパブリック・イメージ・リミテッドなどに代表されるプログレやアバンギャルドの先達に影響を受けた先鋭的なサウンドに変化、当時からすれば、実に衝撃的で、時代に風穴を開ける強烈なパワーに満ち溢れており、今もってその印象は色褪せることなく、再発されたCDでも十分確かめて頂ける事かと思います。
活動中には、例えば、関学の学園祭では、学生をプチブル呼ばわり、「俺は労働者の為にのみ演奏する」「リザードは嫌いや」などなど、数々の暴言と喧嘩でライブは何時も場外乱闘状態だった「INU」。そんな彼等の最初で最後のアルバム「メシ喰うな」から、今日は「フェイドアウト」と、「305」の2曲を、町田クンの泣くようなヴォーカルで聴いて下さい。それではどうぞ!
本領発揮!(笑)これが「INU」です!
“ラジオでロック”「Radio Nowhere」
この番組では皆さんからのご意見、ご感想等々お待ちしております。
今から申し上げます宛先に是非、あなたの生の声をお聞かせください。
post@fm814.co.jp
FAX 0745-33-3601
MAIL 郵便番号〒636-8555 FM 81.4(エフエムハイホー)FM西大和
“ラジオでロック”「Radio Nowhere」の係と明記して、お送りくだされば手元に届くかと思いますので、挙ってリスナーの方々、また宜しくお願い申し上げます!
さて最後は…
ノックオンザヘブンズドアのコーナー。
蘇る古のスーパースターのコーナーで御座いますが~

今日は、昨年12月25日に、アメリカはジョージア州の自宅で、筋肉弛緩剤の大量摂取で自殺を図り、45歳の若さながら帰らぬ人と成ってしまいました車椅子の吟遊詩人
「ヴィック・チェスナット」
のアルバム「About To Choke」から「マートル」(銀梅花)をお掛けして、お別れしたいと思います。
ヴィック・チェスナット
http://vicchesnutt.blogspot.com/
それではみなさんまた来週。時間になりましたら、ダイヤルはFM81.4、FM西大和にお合わせ頂き、この番組にお付き合いくださいませ。
お相手はDJ PON-CHANG!(ぽんちゃん)でした!
それでは…。シー・ユー・ネクスト・ウィーク!バイバイ!
来週は「THE MODS」の新譜の大特集ですよ!お楽しみに!

(2010 2・14オンエアー分)
2010年02月13日
第2回CDショップ大賞 その②

皆さん今晩は!
これからの30分間は、このFM81.4、FM西大和からお届けさせて頂きますラジオで
ROCK!「Radio nowhere」
でお楽しみくださいませ。
お相手させて頂きますのは私、DJ PON- CHANG!(ぽんちゃん)で御座います!どうぞ宜しくお願い申し上げます!
それでは早速番組の方、進めていきたいと思いますが…。
まず、最初のコーナーは、ミュージックカレイドスコープのコーナー。
このコーナーでは、その時々の話題を、私の方でアトランダムにピックアップしては、それに因んだサウンドをオンエアーさせて頂くといった趣向のコーナーでは御座いますが。
さて今日は、先週もご紹介させて頂きました、先月21日に発表となった全日本CDショップ店員組合が主催する「第2回CDショップ大賞」で、見事、入賞を果たしつつも、先週のこのコーナーでご紹介出来なかったアーティストに、今一度、スポットを当てて、その音をリスナーの皆様とともに味わってみたいなぁ~と思っておりますが…。
~で、2回目に当たります、今回の「CDショップ大賞」で受賞を果たしたアーティストを改めてご紹介させて頂きますと、今回受賞したのは~
●大賞 ザ・ボゥディーズ「THIS IS MY STORY」
●準大賞 清 竜人(きよし・りゅうじん)「フィロソフィー」
スーパーフライ「ボックス・エモーションズ」
●入賞 阿部真央「ふりぃ」
サカナクション「シンクロ」
椎名林檎「三文ゴシップ」
ハナレグミ「あいのわ」
FACT「FACT」
ユニコーン「シャンブル」
ラッドウィンプス「アルトコロニーの定理」
~といったアーティスト達のアルバムで御座いまして、加えて、今回から新設されました外人アーティストの部門では、見事LADY GAGAの「The Fame」が「大賞」の栄冠に浴したということになっております。
現時点で来年の話なんて、ナンセンスと言いますか、鬼が腹を抱えて笑うでしょうが、次回はどんなアーティストといいますか、どんなアルバムがCDショップで働く店員さん達の肥えた目に止まり(厳密に言えば「耳」でしょうが!)、栄誉あるタイトルを手に入れるのか楽しみなところでは御座いますが。
聞くところによると、昨年1カ月辺りの平均CD販売数は、多い月で何と洋楽・邦楽含めて凡そ「480アイテム」(ミュージックマガジン2010年2月号から引用)という膨大な数に昇っておりまして、その背景には、止まることなく、増殖を繰り返すインディレーベルの存在があるようですが、その一方で消費者側の購買意欲は減退の一途ということで、ここ何年となく業界筋では「警鐘を鳴らす」が如く語られていることでは御座いますが、やはり「売れない」という状況に改善の兆しはないようです。右肩上がりで増えるインディレーベルの存在以上に、まことしやかにCD販売不況の元凶と狙い撃ちされるものにインターネットの配信サービスがありますが、確かに2009年度においては、前年対比110パーセントの伸び率を示してはいるものの、片やモバイルの数字だけ抽出して見てみると、前年対比で96~98パーセントということで減少傾向にありまして、これは一体どういうことなんでしょうかね?
少子高齢化とともに、絶対的な需要が減っているということなんでしょうかね?まぁ、一部、自動車学校とかも、少子化からかなり厳しい経営環境にあるようですし~。パソコンや携帯代の負担が大きいんでしょうね…。
まぁ何にせよ、人生のレンジを広げるきっかけを与えてくれたりと、音楽、ロックというのは奥深くも素晴らしいことこの上なしのアートと、自らの経験則を持って語らせていただくなら、オジサンとしては、そのような印象を抱いていますので、是非、若人にはもっと浴びるように音楽を、ロックを、出来れば無論、CDを購入して聴いてほしいと思います!
~というところで、それでは「第2回CDショップ大賞」で、見事、入賞を果たしたアーティストの中から、韓国の映画監督・郭在容(クァク・ジェヨン)の手による一連のシリーズ「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」の第3弾として公開となりました「僕の彼女はサイボーグ」。こちらへの挿入歌を担当し、注目を集めることとなった
清竜人(きよし・りゅうじん)
で、今回、準大賞を獲得しておりますアルバム「フィソロフィー」から「モーニング・サン」と、こちらは入賞ですが、北海道は札幌市出身の5人組、正直に告白しますと、デビュー当初は、私、歯牙にもかけていなかったのですが、再認識!いや、良いバンドです。懺悔の意味も込めて、
サカナクション
でアルバム「シンシロ」から「ネイティブダンサー」、そして同じく入賞の栄誉に輝いた、1999年に結成、スクリーモバンドでありながら、エレクトロニカやダンスなどを大胆フューチュアする予測不可能の懐深い音楽性が特徴の
「FACT」
で、同名タイトルのアルバム「FACT」
から、「a fact of life」の3曲を続けて聴いて下さい!どうぞ!


●全日本CDショップ店員組合
http://www.cdshop-kumiai.jp/cdshop-taisho/
清竜人
http://www.kiyoshiryujin.com/
サカナクション
http://sakanaction.jp/main.html
FACT
http://factjapan.com/index.html