2009年04月08日
シーシック・スティーヴ「人生やりなおしブルース」
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これからの30分間はこのFM81.4、FM西大和からオンエアーされます「ラジオでロック レディオノーウェア」でお楽しみ下さい。お相手させて頂きますのは私、
DJ・PON-CHANG!(ぽんちゃん)
で御座います。どうぞ宜しくお願いします。それでは早速、番組の方進めていきたく思います。
先ず冒頭はお馴染み、私・ぽんちゃんが、アト・ランダムにその時々の話題をピックアップしては、それに相応しい音楽をお届けする
ミュージックカレイドスコープ
のコーナーでございますが。
さて今日は、昨年のフジロックにも参戦。先月25日には、3枚目のアルバムながら、日本ではこれがデビューアルバムとなった
「人生やりなおしブルース」
なんていう、私から言わせれば「放っといたれよ!」と突っ込みたくなるような失礼極まりない邦題のアルバムで、ワーナーミュージックジャパン(移籍第1弾)から登場した、御年何と68歳という、ZZトップのような白髪交じりの長い髭と、3弦しかないおんぼろエレキとボトルネック、そして左足でリズムを刻むために置かれた木箱がトレードマークの新人ブルースマン、船酔いスティーヴこと
「シーシック・スティーヴ」
を取り上げては、リスナーの皆さんにご紹介したいと思います。
シーシック・スティーヴは、アメリカはサンフランシスコにあるオークランドで1941年に産声を上げた、御年68歳の白人ブルースマン。何と7歳でミシシッピのブルースマンに弟子入りを果たし、ギターの手解きを受ける早熟振りも見せるも、その生い立ちはかなり悲惨なもので、母親の同棲相手から暴力を受け13歳の身の上で家出をし、路上生活に身をやつすことに。その後、持ち前の音楽的才覚を生かしながら、ストリートミュージシャンとして日銭を稼ぐ日々を送るが、その時点では最早ブルースは時代遅れで、プロになるチャンスもなければ、肉体労働者として過酷に働き続けることとなる。80年頃にはノルウェー人の女性と2度目の結婚し、その後、彼女の故郷オスロに引っ越し。ここで彼は安酒や煙草を買い出しに行く船旅(ブーズ・クルーズと当地では言うらしいが~)で、腸が捩れるような船酔いを経験。この出来事から、後にステージネームとなるシーシック(船酔い)の称号を得ることになる。
2004年には、地元のスウェーデンのパンクバンド「ザ・レヴェル・デヴィルズ」と共に、自己流ブロークンブルースを収録したアルバム「チープ」を発表するが、これは泣かず飛ばずで、また若いバンドとの関係も直ぐに解消することになる。しかし、ノルウェー人の妻の勧めで2006年に製作した「ドッグハウスミュージック」は打って変わって、何故かマスコミで取り沙汰されることとなり、10万枚のセールスをイギリスで記録。またその年の末には、イギリスで人気のTV番組「レイター」の大晦日特番に出る機会を得て、ここから一気に彼の運命は面白いように急展開を見せて、2007年にはイギリスのMOJO賞(英国の音楽賞)で最優秀新人賞を獲得。見事メジャーブレイクを果たし、昨年にはフジロックに出演する為来日。ヤンヤの喝采を博した上で、この度目出度くも、この日本においてもCDデビューを果たすことになったという次第で御座います!
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それではそんな、船酔いスティーヴこと「シーシック・スティーヴ」の魅力に触れて頂くべく、デビュー盤「人生やりなおしブルース」から、今日は3曲聴いて頂きます。曲は
「ウォーキン・マン」「サンダーバード」「ハート・アタック」の3曲
です!
それではどうぞ!
「シーシック・スティーヴ」です!
(4・12オンエアー)
Posted by footstomp at 23:38│Comments(0)
│ROCK・音楽