2011年03月06日
グラミー賞、筋肉少女帯
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皆さん今晩は!
これからの30分間は、このFM81.4、FM西大和からお届けさせて頂きます
ラジオでROCK!「Radio nowhere」
でお楽しみくださいませ。
お相手させて頂きますのは私、DJ PON- CHANG!(ぽんちゃん)で御座います!どうぞ宜しくお願い申し上げます!
それでは早速番組の方、進めていきたいと思いますが…。
まず、最初のコーナーは、ミュージックカレイドスコープのコーナー。
このコーナーでは、その時々の話題を、私の方でアトランダムにピックアップしては、それに因んだサウンドをオンエアーさせて頂くといった趣向のコーナーでは御座いますが。
さて、先月13日。世界最高峰とも言えるワールドワイドな音楽賞「第53回グラミー賞」が、今年はロサンゼルスのステイプルズ・センターを舞台に挙行された訳ですが、今年は何と4人の日本人がタイトルを獲得するという快挙が起こり、それが故に朝のワイドショーなどでは、B'zの松本孝弘氏の受賞の模様や、スタンリークラーク・バンドの一員として栄誉に浴したジャズピアニストの「上原ひろみ」さんなどを、直接ゲストと引っ張り出しては、例年になくグラミーのニュースを頻繁に取り上げておりましたが…。
で、今年のグラミー賞。主要4部門では、まず年間最優秀レコード賞と年間最優秀楽曲賞の2部門で栄冠に輝いたのは、下馬評通り、アメリカはテネシー州出身のバンドで、『南北戦争以前』と言う名前を持つ「レディ・アンテベラム」の「ニード・ユー・ナウ~いま君を愛してる」でしたが、一方、レディ・アンテベラムをはじめエミネムやレディー・ガガなどの強力な競争相手を抑え込み、見事、周りの予想を覆し、年間最優秀アルバム賞を手にしたのは、カナダはケベック州モントリオール出身の、木琴やクラリネットなどを駆使した、どちらかと言えばロックバンドというよりも「旅芸人の一座」と表現した方が、イメージ的にはぴったりくるようなインディーズ界出身のバンド「アーケイド・ファイア」の「ザ・サバーブス(郊外)」で御座いまして、これには当地の数多ある音楽マスコミもびっくりしたようで御座いますが。また最優秀新人賞には、かのジャスティン・ビーバー君を抑え、アメリカはオレゴン州ポートランド出身のアフリカ系アメリカ人で、ウェールズやスペインの血も受け継ぐという才気豊かなマルチ・インストゥルメンタリストで、主にベースをプレイするエスペランサ・スポルティングさんという女性ミュージシャンが獲得しました。結構、私はこの手の黒人混血女性に弱いですな~。個人的な趣味の話はどうでもいいですが…(笑)。
しかし今回は何と言っても注目の的となったのは、芸能マスコミが色めきたったように4人の日本人がタイトル・ホルダーになったこと。最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバムに輝いたのは、あのルーム335のおっさん「ラリー・カールトン」とタッグを組んだ松本孝弘のアルバム「TAKE YOUR PICK」、そして最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞ということで、クラシックピアニストの内田光子さんがモーツァルト・ピアノ協奏曲第23番・第24番で受賞、上原ひろみさんがスタンリークラーク君とともに最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞で受賞、さらにポール・ウィンター・コンソートの一員として「最優秀ニューエージアルバム賞」を受賞し、トロフィーを手にしたのが松山夕貴子さんということで、本当に日本人にとっては嬉しさも100倍といった感じの今年のグラミーとなりました。
いや~スポーツの世界と言い、音楽の世界といい、日本経済が落ち込む中でも明るい話題を提供してくれるニュースが他方では多く、同じ日本人としては嬉しい限りではございますなぁ~。
~というところで、それでは今宵はグラミーに因んでということで、これがレディー・ガガとかエミネム、ジャスティン・ビーバーとかが独占するような催しになっていたら、完璧に他の番組聞いてくれという具合になっていたでしょうが…。いやいや嘘、嘘…。
で、今日はラリーと松本氏の作品であります「TAKE YOUR PICK」から、タイトルチューンの「TAKE YOUR PICK」を、そして年間最優秀アルバム賞の栄冠を手にしたアーケイド・ファイアの「ザ・サバーブス」からお届けできたら良かったんですが、私手持ちがないんで、今日は2004年発表の1st「フューネラル」から「ネイバーフッド#1(タネルズ)」の2曲を聴いて頂きたく思います。それではどうぞ!
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第53回グラミー賞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC53%E5%9B%9E%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%BC%E8%B3%9E
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続きましては、キーワードAtoZのコーナー。
このコーナーは、アルファベットを順に追いながら、たとえばその頭文字がAならAC/DCといった風に、新旧洋邦問わず、無作為にアーティストやバンドをピックアップしてご紹介させていただくコーナーで御座いますが。
さて、今週もその頭文字にKが来るアーティストということで、中学生時代の1979年に結成した「ドテチンズ」や「筋肉少年少女隊」を母体に、1982年から活動を開始した、現在、作家、エッセイスト、タレントとしても活動の幅を広げている才能溢れる大槻ケンヂ君と、過去に「週刊ファミ通」への連載も持っていたゲーム通としても一部では知られているベースの内田雄一郎氏を核とするバンド「King-Show」こと「筋肉少女帯」、このバンドに今宵はスポットを当ててご紹介したいと思います。
江戸川乱歩をこよなく愛し、多感な中学時代に諸星大二郎や蛭子能収などの特殊漫画家(このフレーズは根本敬さんの専売特許か!)に多大なる影響を受けた大槻ケンヂの幻想的で自虐的な世界観をベースにした歌詞と、プログレ、ハードロックに通ずる異常にテクニカルな演奏で、日本のロックシーンにおいて出色の個性を放つバンドとして存在感を示すKing-Showでは御座いますが、その楽曲タイトル、たとえば「高木ブー伝説」とか、「日本をインドにしてしまえ!」でお馴染みの「日本印度化計画」など、その独特の表現手法が世間ではかなり誤解の種として流通しているきらいがあり、イロモノ、際物、コミックバンドの類と位置付けられるといった不幸な側面をも持ったバンドであります。
じっくり聞いて頂ければ、人生における悲哀や無情さなど切々を刻みつける歌詞やめちゃめちゃクオリティーの高い演奏など、他のバンドにはない、その素晴らしさにきっと気付いて頂けることかと思います。
それでは筋肉少女帯で2曲行きましょう。
「僕はこの世を憎む」と犯行声明を出して、爆弾騒ぎを起こす、猫とサボテンだけが友達とする孤独な少年を主人公とする「サボテンとバンドライン」、そして「いつか恋も終わりが来るのだから」「ひとりででも君が生きていけるように」と、彼女に今、僕が出来ることは何かと自問自答する男の子の気持ちを綴った「香菜、頭をよくしてあげよう」を聞いてください。筋肉少女帯です。ほんとに良いバンドでっせ!どうぞ!
大槻ケンヂHP
http://www.okenkikaku.jp/okenkikaku/o-ken/top.html
“ラジオでロック”「Radio Nowhere」
この番組では皆さんからのご意見、ご感想等々お待ちしております。
今から申し上げます宛先に是非、あなたの生の声をお聞かせください。
post@fm814.co.jp
FAX 0745-33-3601
MAIL 郵便番号〒636-8555 FM 81.4(エフエムハイホー)FM西大和
“ラジオでロック”「Radio Nowhere」の係と明記して、お送りくだされば手元に届くかと思いますので、挙ってリスナーの方々、また宜しくお願い申し上げます!
さて最後は…ノックオンザヘブンズドアのコーナー。
蘇る古のスーパースターのコーナーで御座いますが、今日はちょいお休みをいただいて、最後も先にお掛けした筋肉少女帯を聞きながら、お別れしたいと思います。
曲は「僕の宗教へようこそ」です。
それではみなさんまた来週。時間になりましたら、ダイヤルはFM81.4、FM西大和にお合わせ頂き、この番組にお付き合いくださいませ。
お相手はDJ PON-CHANG!(ぽんちゃん)でした!
それでは…。シー・ユー・ネクスト・ウィーク!バイバイ!
(2011年3月6日オンエアー分)
Posted by footstomp at 14:15
│ROCK・音楽