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2009年10月20日

頭脳警察





皆さん今晩は!
これからの30分間は、このFM81.4、FM西大和からお届けさせて頂きますラジオでROCK!「Radio nowhere」でお楽しみくださいませ。
お相手させて頂きますのは私、DJ PON- CHANG!(ぽんちゃん)で御座います!どうぞ宜しくお願い申し上げます!

それでは早速番組の方、進めていきたいと思いますが…。

さて今日は1969年に結成。途中「解散」や「再結成」を繰り返すなど、さまざまな紆余曲折を経ながらも、活動開始から40年目を迎える今年、正式に再始動、来月7日からは、「感染列島」などで御馴染みの瀬々敬久(ぜぜたかひさ)監督の手によるドキュメンタリー映画も公開されることになっております、日本パンクロック界の始祖的存在とも言える『頭脳警察』。今回はこのバンドを取り上げてはですね、その危険で、唯一無二とも言える個性的なロックサウンドをご紹介したいと思います。
それでは何はともあれ、先ずは「名刺代わり」ということで、彼等の代表的ナンバー「銃をとれ」を、1991年発表のCDアルバム「ライブ・イン・キャンプ・ドレーク(LIVE IN CAMP DRAKE)」、こちらの方から、臨場感もたっぷりにお届けしたく思います!それでは聴いてください。頭脳警察で「銃をとれ」です。どうぞ!

はい。先ずは、頭脳警察で「銃をとれ」を聴いて頂きましたが~。

さて、この「頭脳警察」。1969年結成ということで、他方見渡しても、同時期デビューのバンドやシンガーは、当然のことながら中々発見出来ないぐらい、長い歳月を費やしては、ここまで現役でやって来ている訳ですが、1968年、関東学院大学に進学したパンタこと「中村治雄」氏はピーナッツバターというバンドや、スペンサー・ディヴィス・グループやアニマルズなどに影響を受けたR&B色の強い実力派のグループサウンズ「モージョ」などでの活動を経て、「スパルタクス・ブント」というバンドを大学の先輩や仲間とともに結成。しかし、それも短期間で空中分解。その直後、同バンドでドラムを担当していたトシこと「石塚俊明」氏を誘っては、フランク・ザッパの楽曲タイトルである「フー・アー・ザ・ブレインポリス?」からヒントを得た「頭脳警察」という、当時まだ「日本語か、英語か」ということで、意見が対立していた邦楽ロックにおける「言語論争」に一石を投じるようなバンド名を看板に選び、さらにはギターとコンガという、これまた凡そロックバンドらしからぬ変則的な形態をもって活動をスタートする訳です。

当時は、学生運動華やかなりし「政治の季節」でも御座いまして、この「頭脳警察」は、その活躍の場を新左翼系の集会になどに求めては、演奏したということから(…というよりも、実際、パンタの進学した大学自体が赤軍派の拠点だったということもあって、自然と流れ的にそういった思想信条を抱くようになったというのも、理由の一つとして上げられることかとは思いますが~)、そんなこんなで、暫くもすれば「頭脳警察」といえば「反体制の象徴」「反権力的な音楽集団」という印象を持たれるようになり、特に決定的な一打となったのは、1971年、今、奇しくも国交省の前原大臣が羽田空港をハブ空港にするということから、千葉県の“俺は男だ!”森田健作知事が激昂するというニュースが報じられることにより、またぞろその存在が脚光を浴びることになった
「成田空港」、その成田空港の建設反対のもとに行われた「三里塚闘争」を支援する趣旨のコンサート「幻野祭」に出演して、大いに喝采を得たということで、これ以降、常に「頭脳警察」は反骨精神旺盛な「政治的なバンド」という重い十字架を背負う羽目に陥り、最終的にはその息苦しさからの解放を求め、パンタは1975年12月、当時、渋谷にあったライブハウス「屋根裏」でのライブを持って、「頭脳警察」としてのバンド活動に一旦、終止符を打つ訳です。
その後の活動では、パンタは「頭脳警察」時代には出来なかったソフトな肌触りのポップスや甘いラブソングに挑戦したりと、それまでのファンから「裏切り者」呼ばわりされるなどの賛否両論を巻き起こしつつも、実験的な歩みを繰り返しては、漸く自分の中で一区切りがついたのか、1990年に「頭脳警察」を再結成。その後、2001年には再々結成し、間隔を置きながら活動を続けてきた訳ですが、今年2009年、正式に活動再開を宣言。10月21日には18年振りの新作フルCD「俺たちに明日はない」を発表、また、冒頭お伝えしたように「感染列島」の瀬々敬久(ぜぜたかひさ)監督の手による、彼等の実録映画「ドキュメンタリー頭脳警察」の公開が、11月7日、東京は「シアターN渋谷」で行われるなど(関西圏では京大・西部講堂で上映されます!)話題も盛り沢山、それに合わせてバンド自体の演奏活動もどんどんヒートアップして来ては、「関東サタデーナイト・ライブツアー」と題した企画ものをはじめ、全国各地のライブハウスやホールを舞台に、エネルギッシュなプレイを展開しているようで御座います。
またライブについての詳しい情報等については、頭脳警察のHPが御座いますんで、そちらの方でご確認ください!

(頭脳警察・HP)
http://brain-police.net/index.html

(頭脳警察Wiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%AD%E8%84%B3%E8%AD%A6%E5%AF%9F









新譜フルCD「俺たちに明日はない」曲目
1. 俺たちに明日はない
2. 死んだら殺すぞ
3. UNDER COVER
4. ROCKATION
5. SPARTAKUS INTERNATIONAL R&R BUND
6. BRAINWASH
7. ヒトを喰った話
8. 赤の女王
9. 黒の図表
10. 残照

~ということで、それでは改めて、そんな『頭脳警察』の楽曲をもう2曲聴いて頂きたく思います。
1991年発表のCDアルバム「ライブ・イン・キャンプ・ドレーク(LIVE IN CAMP DRAKE)」の方から、今度は「Blood Blood Blood」「コミック雑誌なんかいらない」の2曲を聴いて頂きたいと思います。それでは『頭脳警察』です。どうぞ!



(10・25オンエアー分)
  


Posted by footstomp at 00:18Comments(0)ROCK・音楽